Wicthの2023いちおしはバロックパールとクォーツ、真鍮のアクセサリー。

抜け感のあるラインを描く真鍮と、自由でユニークな形、上品な艶が印象的なバロックパール。そして氷を切り出したような透明感が美しいクォーツたち。

天然石と真鍮の組み合わせが軽やかなデザインです。

クォーツは和名が水晶。

鉱物としてはありふれていて、宝飾品としてはあまり注目されることのない石のように思います。でも私は、クォーツが大好き。ザ・鉱物としてイメージされる鉛筆型の原石も、氷を切り出したような透明感も。その中に浮かぶ天然の傷や内包物も。

クォーツはとても包容力がある鉱物（パワーストーン的な意味ではなく）だと思います。
黄色に発色すればシトリン、紫はアメジスト。その他にもたくさんの色があります。結晶の集まり方が違えば、メノウやアゲートになったりもします。
また、他の鉱物を内部に取り込んで成長することも多い石です。金糸のようなルチル、針状のトルマリン結晶、青色のお花のようなデュモルチライトや、黒いシダの葉のようなデンドライト。様々な個性を内包するベースのような石です。

水晶が1mm成長するのに、100年を要するとも言われます。
上の画像の真ん中の石は34×17×14mmなので、このサイズに成長するまで、どのくらいの時間が掛かったのでしょう（計算の仕方も分かりません！）
永いながい年月をかけて地球の中で育った力強い美しさが、この中に閉じ込められている気がします。

バロックパールの「バロック」とはポルトガル語で「歪んだ」という意味。

基本的にきれいな球体、傷がなく照りが良いことが最高級だとされるパールの中で、バロックパールは少し異質な存在です。てるてる坊主だったり、金魚だったり、ひとつとして同じものがないユニークな形。天然のえくぼや傷も、バロックにとっては個性であり魅力です。

パールならではの上品な艶ときちんと感、個性的で自由な形、その両方を楽しめる、遊び心のある大人のためのアイテムです。

そしてパールは、真鍮や他の鉱物との組み合わせもかわいい。

虹色を感じさせるような独特の輝きは、天然石の硬質な透明感や光り方とはまた違い、その質感や色味を際立たせてくれます。

バングルの土台などは、基本的には真鍮です。

真鍮はトランペットなどの金管楽器や、アンティークの家具などによく使われている素材。身近なところで言えば、5円玉も真鍮です。

あたたかいゴールド色が印象的で、使い込むと色味が落ち着き、アンティークのような質感に変化していきます。

メッキ製品のように剥げたりはせず、磨き直せばまた元のぴかっとした色味に戻ります。

witchのアクセサリーは、基本的にこの土台部分も私が手作りしていますので、ブレスやバングルは手首のサイズに合わせてお作り可能。手首実寸12~19cmまでお選びいただけるようになっています。

個人的な話になりますが、子供はやっと三歳になりまして、頻繁に風邪をもらってきたりとまだまだ満足に制作の時間が取れないことも多い中、机に向かって鉱物たちと対話する毎日です。

そのため、新作や一点物も作った分をちょこちょことお出ししていく形になりますが、今度もマイペースにやっていきたいと思います。

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