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2018/06/20 00:00

和名:ダイヤモンド水晶(ハーキマー水晶)
色:無色透明
モース硬度:7
主な産地:ニューヨーク州ハーキマー地区・中国・チベット・パキスタン・アルゼンチンなど

鉱物グループ:石英

 
 

ダイヤモンドクォーツの特徴

無加工の原石の状態で両剣・両錘(ダブルターミネーティッドともいわれる両端が尖った形)、強い輝きを放つクォーツです。一般的なクォーツはガラス質で艶や光沢のないさらっとした輝きのものがほとんどですが、ダイヤモンドクォーツは照りが良くダイヤモンドのような硬質な輝きがあります。

他の水晶よりも高温・高圧の環境で成長するため、カーボンと言われる小さな黒い内容物や気泡を内包するものも多く、大きくなるとクラック(天然の内部亀裂)が入りやすくなります。
サイズが小さいものがほとんどのため、大きいものや透明度の高いものは高く取引されています。

ダイヤモンドクォーツとハーキマーダイヤモンドの違い

ハーキマーダイヤモンドは、ダイヤモンドクォーツの中でもニューヨークのハーキマー地区で取れた石のみを指します。石油を中に含むオイルインクルージョンはハーキマー産のクォーツの特徴だと言われており、石油部分に紫外線を当てると青白く発光します。
ただ、石油を内包したオイルインクォーツ自体はパキスタンやアフガニスタンなどでも採取されており、形や内包物などの見た目のみで産地を特定することは困難です。希少で人気のある鉱物のため、産地を偽ってハーキマーダイヤモンドとして販売されていることも多くあります。

witchで扱うダイヤモンドクォーツについて

witchで取り扱っているダイヤモンドクォーツは、主にパキスタン産です。私は産地には全くこだわりがないため、同じ見た目で美しさであれば、価格が安い方が良いと思っています。
現在扱っているパキスタン産のダイヤモンドクォーツは、両剣・両錘の形がとても美しく、内包物もなく透明度の高い、とてもきれいなものです。ただ、お客様の中には産地を気にされる方ももちろんいらっしゃると思いますので、ダイヤモンドクォーツという表記で販売しています。

宝石の中には、ケニアのツァボ公園で取れるグリーンガーネットであるツァボライトや、タンザナイトで取れるタンザナイトなど、産地によってコマーシャルネームが決められるものが多くあります。
その中でもダイヤモンドクォーツは、「ハーキマー産以外のものはハーキマーと名乗ってはいけない」という情報が多く出回っている鉱物ではないでしょうか。パワーストーンとしての人気が高いことも理由だと思います。
パキスタン系の業者から仕入れる際は「ウチはパキスタンのお店だよ」と店主が教えてくれることもありますし、「ハーキマーダイヤモンド(パキスタン産)」と良心的?な表記がされていることもあります。