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2018/06/20 00:00
和名:カバンシ石
色:青色
モース硬度:3-4
主な産地:インド・アメリカ(オレゴン州)
鉱物グループ:炭酸塩鉱物
石言葉:創造力・発想力・安定


カバンサイトの特徴
青い針のような結晶が放射状に成長することにより、金平糖のような結晶を作るカバンサイト。発色の良いコバルトブルーと結晶のつぶつぶした様子が可愛らしく、コレクターの間で人気があります。沸石(ゼオライト)や束沸石(スティルバイト・沸石の一種)と一緒に産出することが多く、白い細かな結晶の上に、青色のポンポンが乗っているような標本を良く見かけます。
カバンサイトの青色は石の成分であるバナジウムによるもので、この濃度が高いほど青みが強いのが特徴です。
カバンサイトの歴史・名前の由来
割と新しい鉱物で、1973年にアメリカのオレゴン州で発見されました。翌年インドで大きな結晶が発見されましたが、その後ぱったりと姿を消し「幻の石」と呼ばれるようになりました。しかしインドのプーナで晶洞が発見され、現在も採掘されているのはこの場所のみです。この地域はバナジウムの濃度が高く、その影響で青みの強い石が産出されます。カバンサイトの名前の由来は、主成分であるカルシウム・バナジウム・シリコンの頭文字を繋げたものです。
カバンサイトのアクセサリーについて
カバンサイトは結晶の構造上壊れやすく加工や研磨が難しいため、装飾用よりも観賞用の鉱物標本として多く出回っています。アクセサリー用としては、原石の形をそのまま生かしたものをたまに見かける程度です。使用については、デリケートな結晶のため強い力や衝撃を与えないようにしてください。また、太陽光や塩分・水分には弱いので注意が必要です。