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2018/06/20 00:00

和名:瑠璃
色:群青色、瑠璃色、白や金色の模様が入る
モース硬度:5-5.5
主な産地:アフガニスタン、シベリア、チリ、カナダ、アメリカ(コロラド州)
鉱物グループ:方ソーダ石(ソーダライト)

石言葉 : 尊厳・崇高

 

ラピスラズリの語源

ラピスはラテン語で「石」という意味。ラズリはアラビア語で「天・空・青」などを指し、「群青の空の色」を意味する言葉。深い青色に白や金色の斑が入った様子が夜空のようなので、この名前が付けられました。和名の「瑠璃」はサンスクリット語が語源になっていると言われています。

ラピスラズリの歴史

最も古くから鉱物として利用されてきた石の一つで、エジプト・シュメール・バビロニアなどの古代から宝石や顔料として親しまれていました。古代エジプトでは天空と冥界の神オシリスの石とされ、神の像の目としてまたツタンカーメン王の黄金マスクにも使われたことは有名です。
眼病やうつ病、頭痛の薬として使用されたとも言われています。古代メソポタミアの遺跡からもラピスラズリのネックレスや頭飾りが出土しています。

ルネサンス期のヨーロッパではウルトラマリン(海の向こうからきた青)と呼ばれ群青色の顔料として使われました。他の顔料では出せない深い群青色は、一時マリアとイエスのローブのみに使用される神聖な色で、金と同じくらい高価なものでした。
日本でも瑠璃は仏教の七宝(金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・珊瑚・瑪瑙)のひとつとされ、真言宗の開祖、空海(弘法大師)が守護石としていたとも言われています。

ラピスラズリの特徴

ラピスラズリは、主成分である4種類の鉱物(ラズライト・ソーダライト・アウイン・ノーゼライト)に、他の鉱物(カルサイトやパイライトなど)が混ざり合ってできている鉱物です。
青系の鉱物に白や金色の鉱物が入り込むことによって、夜空のような深い群青の中に星がきらめいたような美しい色合いになります。良質なものの多くはアフガニスタン産です。

ラピスラズリのアクセサリーについて

夜空のような白や金色の内包物は大きな結晶でないとあまり目立ちませんが、小さくカットされた石でも近くで見ればひとつひとつ色合いや模様など表情が違います。
深い群青色のラピスラズリは、身に付けるととても強い存在感を放ちます。ゴールドカラーと合わせると、美しい青色が引き立つのも印象的です。